荒さがある反面、年月を重ねるごとに色が上がっていく様を愉しめる手彫り。刺青はとにかく、上品に入れることが大切。
究極にまで高められたぼかしの技術は日本の刺青、和彫りの特徴。
ぼかしがなければ、図柄の連続性も繋がりも成り立たない。ぼかしによって初めて全てが一体化する。
桜の花びらの隣にある点々は「砂利ぼかし」。「風ぼかし」に、「雲ぼかし」…様々なぼかしが存在する。
左は「波ぼかし」。登竜門の激流をあらわす渦潮。刺青の中でもかなり難易度の高いデザインの一つである。 右は「水ぼかし」。鯉が口から出す泡を表現している。
手彫りだからこその技。
直線で見切る「ぶっ切り」。他に、もこもことさせた見切りもある。
位置は、その人の足の形や甲の形によって、ある程度彫師が決めてくれる。